【報告】第99回中国四国外科学会 in 高松市
9月5日(木)、6日(金)に高松市、サンポートホール高松で第99回中国四国外科学会、第29回中国四国内視鏡外科研究会がありました。当科からは、日髙教授、山本先生、梶先生、谷浦が参加、発表してきました。高松はまだまだ残暑が厳しく、外を歩けば汗ばむ天気でした。発表会場でも負けじと熱い討論がされていました。

谷浦、山本先生が発表した大腸・直腸のセッションでは、ロボット手術もさることながら、ナビゲーション技術を併用した経会陰手術の取り組みの発表があり、次世代を感じました。研修医セッションも演題が多く、一般口演も全体的に10年目前後の若手医師の発表が多い印象でした!

梶先生が発表された術式の定型化の取り組みに関しては、中国四国地区のどの施設も課題のようで、質問もたくさんあり、活発な討論になりました。

日髙教授みずから、就任されてからの困難症例に対する当院での取り組みを発表されました。HCCに対する化学療法の進歩や消化器内科との協力により、いままで手術できなかった症例にも果敢に挑む姿に、会場の方々も感銘を受けておられる様子でした。

日髙教授が司会をされた、肝胆膵外科学会の教育セミナーでは、北海道大学 消化器外科 平野 聡教授、愛媛大学 肝胆膵外科 楳田 祐三教授の、魂が揺さぶられるような手術ビデオを拝見し、改めてトップレベルの外科医の凄さを感じました。

香川名物のうどんの喉越しのように、あっという間の2日間でしたが、実りある学会・研究会でした。(文責:谷浦)

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【発表内容など】
<日髙教授>
・シンポジウム 高度進行癌への挑戦 ー肝胆膵ー 「切除不能肝細胞癌に対する集学的治療の試み」
・要望ビデオ 困難症例に対する工夫 ー肝・胆・膵・その他ー 座長
・中国四国外科学会・日本肝胆膵外科学会合同地域教育セミナー(中国・四国地区) 座長
<山本先生>
・要望ビデオ 直腸癌に対する低侵襲手術2 「外側アプローチ先行によるロボット支援下直腸手術手技」
・研修医・専攻医セッション4 大腸・小腸・肛門 座長
<梶先生>
・要望ビデオ 食道癌に対する低侵襲手術 「食道癌に対する低侵襲手術の定型化:術後肺炎発症軽減を目指して」
<谷浦先生>
・要望ビデオ 直腸癌に対する低侵襲手術1 「集学的治療と他科合同ロボット支援下手術で根治切除し得た尿路浸潤直腸癌の一例」