2024年2月3.4日に東京 品川のグランドプリンスホテル新高輪で第12回次世代の臨床外科医のための特別セミナーが開催されました.同セミナーは各都道府県より40歳未満の若手医師3名が派遣され,外科界隈の重鎮の先生方の講演をまとめて拝聴できる貴重なセミナーとなっています.今回は我々2名に加え,島根大学卒で関東にて研修を行っている初期研修医の先生をお誘いし,一緒に参加してきました.

初日は,昨今話題の外科医の働き方改革について山梨大学医学部外科学講座第1教室の市川大輔教授が講演されました.同院では働き方改革に向けて様々な取り組みが始まっているようです.病院中にセンサーが張り巡らされており,スタッフがどこで何をしているか全てわかるようになっているという羨ましいとは言い難いシステムや院外でカルテが閲覧できるというちょっと羨ましいシステム,はたまた看護師さんの特定医療行為による医師の負担軽減なども紹介され,周囲の若手医師のリアクション含め興味深い内容でした.

福島県綜合南東北病院の本多通孝先生の外科医の臨床研究についてのご講演は,日々臨床で手一杯になりがちな我々にやや耳の痛いお話でしたが,研究テーマの探し方や簡単な統計の知識についてお話くださり勉強になりました.

若手医師のビデオにベテランDrがコメントをされる手術手技パネルでは,若手Drが陥りやすいミスについて詳細に解説があり,あちこちで「あぁ〜」と共感・納得の声が聞かれました.実際に執刀の機会がある手術としては胆石症のオペが最も身近でしたが,層の意識や安全な手術のための心がけなど学ぶ点が多かったです.

その他,海外留学や地域医療についてのご講演もあり,普段なかなか聞けない話題に沢山触れることができ,実りあるセミナーでした.

このような貴重な機会をいただきありがとうございました.

中村