教授ごあいさつ

*島根大学医学部消化器・総合外科学講座 主任教授 田島義証(たじまよしつぐ)
島根大学医学部消化器・総合外科学講座 主任教授 田島義証(たじまよしつぐ)

消化器・総合外科学講座の主任教授を担当しております田島義証(たじまよしつぐ)です。私たちのホームページにお越し頂きありがとうございます。

 

 

1977年に開講した島根大学医学部の外科学講座は第1外科、第2外科という2つの講座制をとってきましたが、組織再編により20064月に消化器・総合外科と循環器・呼吸器外科に分かれ、それぞれ新しい診療・研究・教育体制が確立しました。私たち消化器・総合外科は消化管、肝胆膵、乳腺・内分泌、小児の外科を担当していますが、優れた外科専門医の育成と医療レベルの向上を図る目的で、循環器・呼吸器外科との人的交流と定期的な合同抄読会を展開しています。

消化器・総合外科が担当する疾患は、消化器の悪性腫瘍(食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、膵癌、胆道癌など)や良性疾患(胆石症、慢性膵炎、食道アカラシア、逆流性食道炎、消化管穿孔、虫垂炎など)、乳癌、甲状腺癌、そして小児の固形癌や先天性疾患、ヘルニアが代表的なものです。悪性疾患の治療においては、根治性と安全性を最も重視していますが、生活の質(QOLQuality of life)を保つことも大切な目標に掲げています。例えば直腸癌の治療では、手術に伴って排尿障害や性機能障害が起こり得ることが知られており、また人工肛門が必要になることもあります。このような場合には、外科治療と化学療法・放射線療法を組み合わせた集学的治療を行い、さらに術式に工夫を加えることで、癌の根治性を損なわずに、できる限り排尿機能・性機能あるいは排便機能を温存できるように努力しています。同時に、内視鏡カメラを用いた低侵襲手術(体への負担が少ない手術)や機能温存手術は、消化管の手術のみならず、肝・胆・膵疾患や小児疾患の手術にも積極的に行っています。今回、手術支援ロボット(da Vinci)が大学病院に設置されました。この新しい技術であるロボット支援下手術も導入していく予定です。

近年、外科を取り巻く環境は厳しく、閉塞感が漂っていましたが、臨床実習や研修医教育を通じて外科を志向する学生や研修医が少しずつながら増えてきていることを実感しています。私は福岡県生まれですが、長崎大学に進学し、卒業後は外科医として長崎の地で約30年を過ごしました。ここ島根大学医学部には全国各地から優秀な学生が集まってきていますが、ひとりでも多くの学生が学び舎の地“島根”にしっかりと根をおろして活躍して欲しいと願っています。私たちは、高い志と希望に満ちた若者を大切に育てていくとともに、最先端の医療を実践し、先進的な研究を行うことで大学の外科学講座としての使命を果たしていきたいと考えています。

『歩み入るものに夢と希望を、居るものに感動と充実を、学び舎としたものに誇りと満足を(長崎大学名誉教授兼松隆之)』を与えることをモットーに、夢と情熱を絶やすことなく、教室員とともに明るく活気ある教室づくりを目指していきたいと思います。

医学生、ならびに研修医諸君にひとこと。

『昨日までは序章。人生の本舞台は常に将来にあり(政治家尾崎行雄)

きたれ!! 島根大学医学部消化器・総合外科へ

Education Policy

  • 患者さん本位の医療を考え、かつ最高水準の医療を提供できる優れた外科医を育成する。
  • 幅広い知識と技量を備えた高度外科専門医を育成する。
  • リサーチマインドに溢れたAcademic surgeonを育成する。
  • 適切かつ柔軟な判断能力と問題解決能力をもつ外科医を育成する。
  • チーム医療の一員としての協調性、コミュニケーション能力、倫理、道徳を備えた外科医を育成する。  

診療

「根治性・安全性・低侵襲性を根底においた患者中心の全人的医療」を基本理念に、術後のQOL(生活の質)に配慮した臓器機能温存手術を行うとともに、内視鏡手術を主軸とした低侵襲かつ安全で根治的な外科治療を目指しています。

そのためにも、的確な診断に基づく確かな外科治療戦略を立案・実践し、消化器内科や放射線科、麻酔科、さらには腫瘍センターなど関連する診療科と常にタイアップしながら、より高度で良質な医療を提供できるように努力しています。  

教育

若手外科医が各疾患グループをローテーションしながら、一般外科の幅広い知識や技術に加えて専門的な診断・治療手技を習得できるよう、効率的な研修プログラムを提供しています。また最近では内視鏡手術に習熟することが必須となっていますが、シミュレーション機器やドライ・ボックスを備えた内視鏡手術トレーニングセンターを活用した教育プログラムを作成し、医学生や研修医、若手外科医を中心に実践的な教育指導を行っています。

さらに、創傷治癒の専門である形成外科医の指導のもと、適切な縫合の手技と理論を習得するアカデミックセミナーを定期的に行っています。  

研究

日常臨床で生じた疑問や問題を解決するために基礎的研究を行い、その研究成果を臨床に還元するBedside-to-Bench & Bench-to-Bedsideを常に念頭におき、基礎系研究科と密にタイアップしながら最先端の研究を行っています。

外科医にとって、医師としての素養を磨き、臨床的な知識と技量を研鑽していくことが最優先課題でありますが、基礎的研究を通して論理的に考察する力、創造性、洞察力、そしてリサーチ・マインドを養うことも重要と考えています。そのため教室員には一定期間の基礎研究や国内外への留学を推奨しています。  

教授プロフィール

氏名: 田島義証(たじまよしつぐ)

出身地: 福岡県久留米市

出身大学: 長崎大学  卒業年   1983年

略歴:

  • 1983年長崎大学第二外科入局         
  • 1984年~1993年 関連病院で修練
    • 光晴会病院
    • 長崎市立市民病院
    • 琉球大学第一外科        
    • 慈恵曽根病院
    • 押淵病院
    • 武部病院
    • 朝永病院
    • 北九州総合病院
    • 高知県立西南病院
    • 佐世保刑務所法務技官医療職
  • 1994年長崎大学第二外科助手
  • 1999年長崎大学移植・消化器外科(旧第二外科)講師
  • 2005年長崎大学移植・消化器外科准教授
  • 2005.7~2006.3 米国Cedars-Sinai医療センター外科
  • 2009年長崎市立市民病院外科部長
  • 2011年島根大学消化器・総合外科教授

専門分野: 消化器外科、肝胆膵外科、内視鏡外科

研究分野: 膵機能温存手術、膵線維化、肝胆道膵の発癌と発癌予防

資格: 

  • 日本外科学会 認定医・専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会 認定医・専門医
  • 消化器がん外科治療 認定医・指導医
  • 日本肝胆膵外科学会 高度技能指導医
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定医(消化器・一般外科)
  • 日本消化器病学会 専門医・指導医
  • 日本胆道学会 指導医
  • Fellow of American College of Surgeons (F.A.C.S.)
  • 東京医科大学客員教授

評議員: 

  • 日本消化器外科学会
  • 日本肝胆膵外科学会
  • 日本内視鏡外科学会
  • 日本消化器病学会
  • 日本臨床外科学会

代議員:  日本外科学会

世話人:

  • 日本膵胆管合流異常研究会
  • 日本胆膵病態・生理研究会


 

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